声にならない声、歴史の闇に消された声を拾い上げる名手、船戸先生の小説には何度も感動させられました。
昨年(2020年)の12月21日(月)の日本経済新聞の一面で掲載されていましたが、このコロナ渦で、約2,000人の超富裕層は200兆円資産を増やしたそうです。一方で、飢餓人口は急速に拡大し、8,300万人~1億3,200万人に達するそうです。
社会的弱者の抵抗、理不尽な社会的矛盾、世の中は得体のしれない不気味なベールに覆われ、その厚みは増すばかりのような気がします。
こんな時代だからこそ、船戸先生の作品をもう一度読み返してみたいと思います。
【代表作】
1979年 非合法員
1981年 夜のオデッセイア
1982年 血と夢
1984年 山猫の夏
1987年 猛き箱舟
1991年 砂のクロニクル
1995年 蝦夷地別件
2005年 蝶舞う館
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