フィンテックっていう言葉を最近、よく耳にするようになってきました。
巷では、デジタル、DXといった言葉が、これでもかっていうくらい拡散しています。いわるゆ意識高い系の2軍にあたるような方々がありがたいお経みたいに唱えているようなイメージになってきていて、安易に使うのが恥ずかしくなってきているような状況です。
金融の世界では、ずいぶんまえからインターネット専業の証券会社や銀行など、他の業界に先駆けてデジタル化は進んできたほうだと思います。しかし、真のデジタル化とは、いかに人々の生活を豊かにするか、人々が驚くほどの革新的な製品やサービスを誕生させるかといったところに核があるわけで、小手先の変化や、感動を伴わない新製品や新サービスは正直、伸展とはいえないと思います。
残念ながら、国も企業も、日本社会のなかでは、自己満足、やってます感程度の進化で、真の意味でのデジタル化、人々の生活を劇的に変えるような事態とはかけ離れた現状がそこにあります。
ビッドコインのような実体のない暗号資産に人々が群がり、価格の乱高下に一喜一憂しているような状況を見れば、世界中がおかしくなっているような気もしますが、圧倒的な才能とカリスマ性を持った日本人がフィンテックの世界で誕生するような気もしています。
鍵を握っているのは、古き良き日本人の心を持った謙虚で同時に野心にあふれた若い世代の台頭だと思っています。いまの20歳前後のスマホネイティブ世代で、かつ親が40代でいわゆるバブル後の時代に就活を経験し、日本の凋落を目の当たりにし、悔しい思いをしつつ、しかし、同時に日本の良さも知っているといった環境にある若者たちが世の中にでたとき、その上のもう少しがむしゃらに頑張れる世代とのコラボレーションが日本に再び奇跡をもたらしてくれることを期待を込めて待望しています。
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