もちろん、リンゴジュースのことではありません。
現在、いろんなものがデジタル化されつつあり、デジタル化されつつあります。今年の流行語のひとつに、DXがノミネートされるのは、ほぼ間違いないような気がします。
日本は、新型コロナウイルスのワクチンの接種が進まないのをみてもわかるように、石橋を叩いてもわたらないような慎重さがあります。リスクを極力排除するという考えや行動は、結果としてみれば正しい選択だと思います。ただ、中・短期的に見れば、スピード感や革新といった面で、諸外国に後れを取ってしまうことも事実です。
コロナ禍のなかで、PayPayなどのCM攻勢もあり、取引におけるキャッシュレス化が急速に広まっています。現金主義だった日本人も、よくやくクレジットや電子マネー決済へと大きくシフトしつつあります。
そんななか、ビットコインに関して、改めてそのリスクを感じさせるような報道がなされました。ハッカー集団「ラザルスグループ」による仮想通貨を狙ったサイバー攻撃です。この攻撃は、Apple Jeusと呼ばれています。
報道によれば、北朝鮮がサイバー攻撃で2019年から2020年に、およそ3億1640万ドルを奪ったとされています。
DXが急速に進めば進むほど、セキュリティーが追いつかず、予期せぬ混乱や、悪意ある攻撃による被害は想像を超えるものになりかねません。
石橋を叩いてもわたらないことは問題ですが、日本人は一度、だれかが適当に叩いてわたっても大丈夫だったら、みんなでこぞって一気に叩かずに渡ろうとする集団心理的行動をとることがあります。
DXは圧倒的な可能性を秘めている一方で、とてつもない、これまでに経験したことのないようなリスクもあることを念頭に、慎重に進めていくことも忘れてはならないと思います。
ブームのときこそ、慎重に!。
今年は、様々な意味で、日本にとって分岐点となるような重要な年になることでしょう。
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