【第2回】 現代版 必殺仕事人 「外道の歌」(2/1~2/7)~生きるとは、人間とは~

今週の一冊

渡邊ダイスケ先生による現代版の必殺仕事人的ストーリーです。

勧善懲悪的ストーリーって、日本人のみならず、多くの人々の共感を得ますよね。でも、こういうマンガが共感を得るときって、それだけ社会が不条理に満ちてるってことでもあるんですよね。

イスラエルの経典に、「目には目を」というものがありますが、理不尽に身勝手な理由で犯罪に巻き込まれた被害者のご家族の気持ちは計り知れないものがあると思います。

また、時間は残酷なもので、ときに、どれだけ憎悪の気持ちをもっていても、ときが徐々に風化させていくこともあります。風化していくことが、被害者のご家族にとっても、自分を責める原因にもなり、別な意味で苦しむことになります。

復讐は許されるべきか。

人間は感情のある生き物です。自分のこと以上に自分の家族を大事にしてきた人たちにとって、その家族を奪われることは死ぬことよりも何倍もつらいことかもしれません。

被害者が亡くなっている場合、加害者には簡単には死んでほしくないと願うのは思います。被害者と同じ、それ以上の苦痛を与えて死んでほしいと願うことは当然のことでしょう。

このマンガを見て共感されるかたは、現在の法では裁ききれない甘さに対して、なんらの感情を持たれている方だと思いますし、決して少数派ではないと思います。

このマンガは実際にあった事件を参考にするなど、題材にもリアリティがあって、しっかり読めます。

単なるエログロの復讐代行屋のストーリーではなく、人物と物語が丁寧に描かれており、単行本は発売初日につい夢中になって一気読み通してしまいます。

笑いや涙、憎しみや憎悪など、読後には様々な感情が残ると思います。

社会派ストーリーですが、純粋なエンターテイメントとして読むこともできます。

詳細はこちらから

↓ ↓ ↓

コメント

タイトルとURLをコピーしました